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声をかけた人を覗いて、他5名は柄が悪い人で、私よりみんな歳が上なのは見てわかった。
「大丈夫?」
と声をかけてくる人は、茶髪で白のスェットの上下をきていた。他の人たちも上は、白のスエットをきている。
「佑季(ゆき)さん、女の子に手だしたら、奈津に殴られますよ」
と、後ろにいた男の言葉に、私の目の前にいる人は、佑季という名前なんだとわかった、私は怖くて怖くて、ブランコから急いで立ち上がり逃げようとした。
でも、
「待て待て! 何もしないから」
と佑季さんに手を掴まれた。
「はなしてくだい」
そう言っても、佑季さんは手を放さなかった。
「このまま何処かに行ったら、お前さ変な奴等に絡まれるぞ」
と言う佑季さん、そんな事を言われても、もう既に絡まれてると思っている私は、すぐにでも逃げたかった。
すると、佑季さんは手を放し。
「おいおい、勘違いすんなよ! 俺らはまともだから」
と、私の心を読んだかのように親指をたて自分の胸をコツコツと叩いていた。
そう言われても、私は信じる事ができない。
(怖いよ……)
と、ビクビクしていると。
「ちょっと、何してんのよ!」
といきなり女の人の声が聞こえた。
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