*◇*先生の想い*◇*

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「亜紀はかわいいな」 先生の言葉は、私を嬉しくする。 「先生はかっこいい」 なんて、言って。 2人の空間は幸せいっぱいだった。 抱き締めてくれるその腕の中に、いつまでも居たいって思った。 先生が私の髪を優しくなでる、私はそんな先生に身を預けて、テーブルの上にある出しっぱなしのプリクラ帳を見つめていた。 (いつか、先生とプリクラ取りたいな) そう思いながら。 「亜紀、思いっ切り髪切ったな」 という先生に、私は。 「先生にフラれたからだよ」 と話した。先生を迎えに行こうと思っていたって事は、なんだか恥ずかしくて言えなかった。 「あっ、亜紀の髪の毛……ご飯粒ついてるぞ」 と言われて、 「えっ!? どこどこ?」 一気に恥ずかしくなった、だっていつから付いているのかわからないご飯粒なんて、恥ずかしすぎる。 食いしん坊とか、思われたら最悪だよ……。 「どこ? 取ってください」 と私が先生を見ると、先生はニッコリ笑い。 「うそ」 と言った。 そして静かに、優しく、唇を合わせた。 (えっ……?) いきなりの事に、はずかしくて、とてもドキドキしたけど、私は目を閉じた。 (うそって……先生の馬鹿……でも嬉しい) 甘く優しいキス……。
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