*◇*先生の想い*◇*

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(先生……) 「亜紀、ご飯は?」 と母さんに聞かれて、私は。 「大丈夫、ありがとう」 といい、そのまま部屋に戻った。なんだか食欲沸かなくて、寂しさが胸いっぱい溢れた。 部屋につくとすぐにベッドに潜り込んだ。 (先生……) さっき先生に抱き締められた温もりを、私は思い出しながら、また泣いた。 泣きたくなくても涙が流れた。 (また……先生とサヨナラ) 私はシーツを握りしめ、枕に顔を思いっ切り押し付けて、声がもれないように泣いた。 (寂しすぎるよ……) やっぱり、もっとずっと一緒にいたいと思う私……。 頭では、ダメだって分かっていても、心は一緒にいたいと求めている。 (先生と生徒じゃなきゃ良かったのに……) 何度おもっただろう……この恋が禁断の恋じゃなきゃ良かったのにって……何度思っても、この現実はかわらない。 (神様の意地悪……)
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