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(先生……)
「亜紀、ご飯は?」
と母さんに聞かれて、私は。
「大丈夫、ありがとう」
といい、そのまま部屋に戻った。なんだか食欲沸かなくて、寂しさが胸いっぱい溢れた。
部屋につくとすぐにベッドに潜り込んだ。
(先生……)
さっき先生に抱き締められた温もりを、私は思い出しながら、また泣いた。
泣きたくなくても涙が流れた。
(また……先生とサヨナラ)
私はシーツを握りしめ、枕に顔を思いっ切り押し付けて、声がもれないように泣いた。
(寂しすぎるよ……)
やっぱり、もっとずっと一緒にいたいと思う私……。
頭では、ダメだって分かっていても、心は一緒にいたいと求めている。
(先生と生徒じゃなきゃ良かったのに……)
何度おもっただろう……この恋が禁断の恋じゃなきゃ良かったのにって……何度思っても、この現実はかわらない。
(神様の意地悪……)
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