16人が本棚に入れています
本棚に追加
どうして……神様は、私達にこんな辛い恋を選択させたの?
どうして……先生との間に、壁を作ってしまうの……?
私は泣き続けた。
どれくらい泣いたのか、携帯がいきなり鳴り出した。
(先生!?)
もしかしたら先生かもしれないと、私は飛び起き携帯をすぐに取って電話にでた。
「もしもし」
と……。
すると、受話器の向こうから聞こえてきたのは、やっぱり先生で……。
“取るの早いな”
と言われた。
「だってぇ~」
とやっぱり先生の声を聞いたら、また涙は溢れて……。
“泣いてるのか? 亜紀は泣き虫だな”
「泣き虫でいいもん……ぐすっ」
そんな私に、先生はこれからの事を話してくれた。
私と毎日メールをすると言う事や、電話をすると言う事。
そして、卒業したら。
いっぱいデートして、映画を見に行ったり、海に行ったり、遊園地に行ったりしようと言う事。
それから、一緒に住みたいなって。
『父さんが許してくれないよ』って私が言ったら先生は。
『許してくれなくても、何回でも頼みにいくさ』
と言ってくれた。
とても嬉しくて、先生と一緒に住みたいって、さっきの寂しさは何処へやら、楽しみだけが増えていく。
最初のコメントを投稿しよう!