*◇*先生の想い*◇*

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どうして……神様は、私達にこんな辛い恋を選択させたの? どうして……先生との間に、壁を作ってしまうの……? 私は泣き続けた。 どれくらい泣いたのか、携帯がいきなり鳴り出した。 (先生!?) もしかしたら先生かもしれないと、私は飛び起き携帯をすぐに取って電話にでた。 「もしもし」 と……。 すると、受話器の向こうから聞こえてきたのは、やっぱり先生で……。 “取るの早いな” と言われた。 「だってぇ~」 とやっぱり先生の声を聞いたら、また涙は溢れて……。 “泣いてるのか? 亜紀は泣き虫だな” 「泣き虫でいいもん……ぐすっ」 そんな私に、先生はこれからの事を話してくれた。 私と毎日メールをすると言う事や、電話をすると言う事。 そして、卒業したら。 いっぱいデートして、映画を見に行ったり、海に行ったり、遊園地に行ったりしようと言う事。 それから、一緒に住みたいなって。 『父さんが許してくれないよ』って私が言ったら先生は。 『許してくれなくても、何回でも頼みにいくさ』 と言ってくれた。 とても嬉しくて、先生と一緒に住みたいって、さっきの寂しさは何処へやら、楽しみだけが増えていく。
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