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「おはよう」
「元気だった?」
「ちょっと焼けたんじゃない?」
教室では、そんな会話が飛び交っていた。
今日から2学期。
「おはよっ亜紀」
席に座っている私のとこに最初に現われたのは、祐介だった。
「おはよう」
と返事を返すと、祐介は前の雄也の席に座り私をマジマジとみて。
「あの後さ……どうなった?」
と聞いてきた。
「あの後?」
と私が聞くと、
「だから~この間街に遊びに行った日。細川いたんだろ?」
と祐介は言ってきた。
“細川”という言葉にちょっとドキっとして。
「ちょっと!」
と、辺りを見渡した。
誰にも聞かれてなかったみたいで、私は胸をなで下ろす。すると、
「ごめん」
と祐介は謝ってきた。
「別にいいよ」
そして、フラれた事や最近まで気まずかった事を話した。
「そんな事があったのか……」
と言い、哀れむような目で私をみてくる。
「あっでも、今は前みたいにメールと電話するようになったんだ。へへっ」
と、私は嬉しさいっぱいに答えた。
あの後、ちゃんと先生と話しあったって。
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