*◆*学校見学*◆*

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「おはよう」 「元気だった?」 「ちょっと焼けたんじゃない?」 教室では、そんな会話が飛び交っていた。 今日から2学期。 「おはよっ亜紀」 席に座っている私のとこに最初に現われたのは、祐介だった。 「おはよう」 と返事を返すと、祐介は前の雄也の席に座り私をマジマジとみて。 「あの後さ……どうなった?」 と聞いてきた。 「あの後?」 と私が聞くと、 「だから~この間街に遊びに行った日。細川いたんだろ?」 と祐介は言ってきた。 “細川”という言葉にちょっとドキっとして。 「ちょっと!」 と、辺りを見渡した。 誰にも聞かれてなかったみたいで、私は胸をなで下ろす。すると、 「ごめん」 と祐介は謝ってきた。 「別にいいよ」 そして、フラれた事や最近まで気まずかった事を話した。 「そんな事があったのか……」 と言い、哀れむような目で私をみてくる。 「あっでも、今は前みたいにメールと電話するようになったんだ。へへっ」 と、私は嬉しさいっぱいに答えた。 あの後、ちゃんと先生と話しあったって。
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