*◆*学校見学*◆*

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「なんだそうなのかよ」 と、祐介は言うと。 「良かったな」 とニッコリ笑い。 「亜紀が照れてるのって……キモい」 と一言。 「ひどい! そんな事言わないでよ! 馬鹿祐介」 と、私達はそれから言い合いをしていた。 先生と前みたいにメールや電話を出来る様になって、私は本当に嬉しくて浮かれていたんだ。 次第に賑やかになっていく教室、そして仲良しメンバーが次々と登校してきた。その度に先生の事を説明していた私。 雄也はちょっと微妙な表情をしていたけど、最後には。 「良かったな、俺のおかげか?」 なんて言ってきたから、なんだか複雑な気持ちになったけど。 「そうだよ、雄也のおかげ」 と私はとびきりの笑顔を見せた。 あずさにみき……るい……祐介に雄也。 皆の笑顔に囲まれて、私は幸せだった。 暖かい風が教室の中を通っていく、教室に入ってくる太陽の光は……木の影で揺れていた。 「ってか、受験生なのに俺ろくに勉強してねぇ~」 と言う祐介に、これからの時間は皆で受験勉強だ、なんて言っていた。 このメンバーで過ごす時間も、残りわずか……。 そんな事を考えたら、なんだか寂しくなってくる。
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