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「そうなんですか。分かりました」
と、私が言うと、
「あとさ……」
と相沢先生は何かを言いかけて止まった。
「なんです?」
と相沢先生の顔をジッと見て、次にでてくる言葉を待っていると。
「やっぱ後でいいや」
と、言いクルッと方向を変えて職員室の方へと歩きだした。
「えっ!? 気になりますよ」
と相沢先生の背中に声を掛けたけど、
「あとでなぁ~」
といい、そのまま行ってしまった。
(なんだろ……?)
そう思っていると、
「亜紀、おはよ」
といきなり私の肩を叩いたのは、琢磨だった。
「琢磨おはよう」
そう笑顔を向けると、屋上に行こうと誘われたので、私達は屋上へと向かった。
(そう言えば、琢磨に先生との事いわなくちゃ)
そう思いながら、屋上への階段を1段ずつのぼった。
そして、扉を開くと太陽が眩しく私達を照らした。
「あつっ」
ちょっと、日差しが肌に痛かった。
それから、先生と今上手くいっている事を琢磨に話した。
すると、琢磨は自分の事の様に喜んでくれて。
「そう言えば、俺さ。今度施設に挨拶に行くんだけど。
亜紀も行ってみるか?
シン兄ちゃんが育った場所」
と私に聞いてきた。
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