*◆*学校見学*◆*

5/13
前へ
/35ページ
次へ
「そうなんですか。分かりました」 と、私が言うと、 「あとさ……」 と相沢先生は何かを言いかけて止まった。 「なんです?」 と相沢先生の顔をジッと見て、次にでてくる言葉を待っていると。 「やっぱ後でいいや」 と、言いクルッと方向を変えて職員室の方へと歩きだした。 「えっ!? 気になりますよ」 と相沢先生の背中に声を掛けたけど、 「あとでなぁ~」 といい、そのまま行ってしまった。 (なんだろ……?) そう思っていると、 「亜紀、おはよ」 といきなり私の肩を叩いたのは、琢磨だった。 「琢磨おはよう」 そう笑顔を向けると、屋上に行こうと誘われたので、私達は屋上へと向かった。 (そう言えば、琢磨に先生との事いわなくちゃ) そう思いながら、屋上への階段を1段ずつのぼった。 そして、扉を開くと太陽が眩しく私達を照らした。 「あつっ」 ちょっと、日差しが肌に痛かった。 それから、先生と今上手くいっている事を琢磨に話した。 すると、琢磨は自分の事の様に喜んでくれて。 「そう言えば、俺さ。今度施設に挨拶に行くんだけど。 亜紀も行ってみるか? シン兄ちゃんが育った場所」 と私に聞いてきた。
/35ページ

最初のコメントを投稿しよう!

16人が本棚に入れています
本棚に追加