*◆*学校見学*◆*

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フェンス越しまできていた私は、いきなりの琢磨の誘いに、 「えっ行きたい!」 とすぐに答えていた。 「連れて行ってやるよ」 「本当に!?」 と私達は約束をした。 なんだか、先生がどんなとこで育ったのか凄く見てみたくて。 「なんか楽しみだなぁ~」 と私は言っていた。 空にはまばらに雲が浮いていて、太陽をたまに隠してくれていた。 その時私の携帯が振えた。 ポケットから取り出してディスプレイを見ると先生からのメールだった。 (あとで、開けてみよ) と、私はそのままポケットにしまった。 だって、メールを見たら絶対に顔がニヤけてしまいそうだったから。 そして、1限目が始まる時間が近付いてきたので私達は教室へと戻った。 琢磨とは廊下で別れて、教室に入ると、仲良しメンバーが集まって何かを話している。 「皆で何話しているの?」 と私は自分の席に着くと、前の席の雄也が。 「今年、花火してないから花火しようって話していたんだよ」 と言った。 「花火?」 と私が言うと、 「亜紀はいつがいい?」 と、みきが私の顔を見てきた。
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