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フェンス越しまできていた私は、いきなりの琢磨の誘いに、
「えっ行きたい!」
とすぐに答えていた。
「連れて行ってやるよ」
「本当に!?」
と私達は約束をした。
なんだか、先生がどんなとこで育ったのか凄く見てみたくて。
「なんか楽しみだなぁ~」
と私は言っていた。
空にはまばらに雲が浮いていて、太陽をたまに隠してくれていた。
その時私の携帯が振えた。
ポケットから取り出してディスプレイを見ると先生からのメールだった。
(あとで、開けてみよ)
と、私はそのままポケットにしまった。
だって、メールを見たら絶対に顔がニヤけてしまいそうだったから。
そして、1限目が始まる時間が近付いてきたので私達は教室へと戻った。
琢磨とは廊下で別れて、教室に入ると、仲良しメンバーが集まって何かを話している。
「皆で何話しているの?」
と私は自分の席に着くと、前の席の雄也が。
「今年、花火してないから花火しようって話していたんだよ」
と言った。
「花火?」
と私が言うと、
「亜紀はいつがいい?」
と、みきが私の顔を見てきた。
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