*◇*最低な私*◇*

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波の音だけが響いていて……私達はしばらく歩いて砂浜に腰をおろした。 「このまま、ずっと時間が止まればいいのにな……」 という相沢先生の言葉に、少しドキッとした。 「はぁあぁあっ」 そう言って寝そべった相沢先生は、 「亜紀も寝る?」 と聞いてくる。 「私は座っときます」 そう言うと、相沢先生は゛ふぅ~ん゛とうなずいて黙っていた。 (今、何時だろう……) 携帯をポケットから出し見て見ると、8時と表示していた。 (8時か……先生から電話くるかな) なんて、考えていると。 「もう帰りたい?」 と相沢先生に聞かれて、 「何時かなって思って、あんまり遅く帰ったら、母さんが心配しそうだから」 と、あえて先生の事は言わなかった。 「メールおくっといたら?」 と言ってきたから、私は少し遅くなるとメールを送っておいた。 でも、そろそろ帰らなきゃ……。 (なんて言い出そう……) そして、静かな時間が流れ少しした後、相沢先生が上体を起こし、いきなり私を見つめてきた。 薄暗い海……相沢先生の顔が見える。 そして、 「なぁ……俺、お前が好きすぎて死にそう……」 そう言った。
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