*◆*学校見学*◆* #2

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私は、どうしたらいいんだらう……。 「帰ろう……」 そう言うと、相沢先生は私からパッと離れて、歩き出した。 私は少しの間、その場から動けなかったけど、相沢先生の後を追った。 エレベーター前で待っていた相沢先生と、会話なんて出来なくて……沈黙がつづく。 私は涙を何度も拭い、誰にも泣いている事がバレないようにと、下を向いていた。 幸い、もう人は少なく私が泣いているのに気付いたのは、数名だろう。 エレベーターにのり、手で顔を隠したりしながら。駐車場まで歩いた。 黙って車に乗る相沢先生に続いて、私も車に乗る。 なんだか嫌な空気が流れていて、また涙があふれだした。 「はぁ……」 とため息をつく相沢先生は、何も言わずに学校に向かって車を走らせていた。 もう、学校は終わってて皆帰っているだろう時間。 すると、相沢先生は、 「着いたらカバンとってこいな、家まで送るから」 と、言った。 そんな相沢先生に私は何も返せなかった。 こんな空気は嫌で、今すぐ逃げ出したかった。
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