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そして、車は学校に着いた。
「ほらっカバンとってこい」
と言われて、私は車を降りて教室に向かった。
(このまま逃げたい……)
そう思って、私は教室にいきカバンを取ると、相沢先生の所ではなく、屋上へと向かっていた。
なんだか、悲しくて胸が苦しくて……。
屋上に着いて私は、出入口の屋根に登った。
そして、メールをうつ。
――――――――
件名:ごめんなさい
本文:やっぱり歩いて帰ります。
――――――――
そう相沢先生にメールを送った。
そして、そのまま仰向けに倒れて空を見た。
温かい涙が流れていく……。
すぐに相沢先生から電話がきたけれど、私はその電話を取れなかった。
すると、メールが届いた。
――――――――
件名:
本文:ごめんな。
嫌な気持ちになったよな、話しがしたい。
今、何処?
――――――――
と、帰ってきたメール。
――――――――
件名:
本文:ごめんなさい
――――――――
とだけ、返しておいた。
どういう態度を取ればいいのか、分らなかったから。
私の心は曇っているのに、そんなのお構いなしに空は青く澄んでいた。
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