15人が本棚に入れています
本棚に追加
優先生を観察していたら……。
「すぅーすぅー」
と規則正しい寝息が聞こえてきた。
(優先生眠るの早い……)
私は空を見て、しばらく黙っている事にした。
相沢先生の顔が何度も頭の中でちらついて。
これから、どうしたらいいのか……良く分らなかった。
相沢先生となんだか関係が気まずくなってしまいそうで、私が普通に接する事が出来なさそうで……。
紅い空が次第に暗くなっていく中……私もいつの間にか夢の中にいた。
『おい! 細川の事は忘れて、俺と付き合えば?』
とニッコリと笑う相沢先生の顔。冗談でいっているのか、本気なのか微妙で、私は笑って流した。
すると、
『なぁ亜紀、俺の気持ちに答えてよ』
そう言う相沢先生の顔は、悲しい顔になり、私の胸の中は苦しくなった。
(私は……相沢先生とこれからも一緒に、こんな風に相沢先生と一緒に……気持ちに答えられないのに、一緒にいていいのかな……)
私はわかんないんだ……。
このままだと相沢先生をもっと傷付けてしまいそうで……。
相沢先生が紗香さんにしたように、私も相沢先生と連絡を取ったり話したりしないほうがいいんじゃないか……。
最初のコメントを投稿しよう!