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そう考えてしまう。
苦しくなる胸に、そう考えている私は、逆にずっと……例え相沢先生の気持ちに答えられなくても、一緒にいたいと思う、わがままな部分もあった……。
気持ちを考えると、苦しくなったり悲しくなったりするくせに……私は、それでも一緒にいたい。
先生と私を、残酷だけど相沢先生に見守って欲しい……。
私と先生の関係は……きっと相沢先生がいなかったら壊れていたと思うから。
私は相沢先生に慰められて……先生の事を想い続ける事ができた。
――――
――
私は、ホッペをつつかれて目を覚ました。
辺りはもう暗くて……隣りにいる優先生を見てビックリした。
「あっごめんなさい」
と起き上がると、
「木下さん、うなされてたよ」
と優先生は言い、私にハンカチを差し出した。
「へっ?」
というと、
「木下さんは良く泣くよね。シンの夢でも見たの?」
と言われた。
私は差し出されたハンカチは受け取らず、涙をさっと手で拭った。
「ははっ」
とそんな私を見て笑う優先生。
ねぇ……暗闇の中……こうしていると、優先生がちょっと先生に見えてしまうよ。
ちょっとした仕草が、笑い方が、先生と被って見える
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