*◇*最低な私*◇*

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後部座席には、荷物が置かれていて、私は助手席に座った。 走り出す車の中では、テンポの早い音楽がながれている……。 「今から海いくか?」 と聞かれて、帰りますと言おうとしたけれど、私が口を開いた瞬間に、 「か「強制!」 と相沢先生はいい、アクセルを踏む力を強めた。 「強制って」 と私が少し笑うと、相沢先生もニコッと笑い、なんだか、少し空気が軽くなった気がした。 「う~みっ! う~みっ!」 といい、私を笑わせようとする相沢先生の姿は、少し胸を苦しくさせたけど、私に話しやすい状況を作ってくれる。 「はしゃぎすぎですよ」 と私が笑うと、 「いいじゃんべつにぃ~」 と相沢先生は二カッと笑った。 そして、車は海についた……。 あの海に……。 先生との思い出いっぱいの海に。
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