*◇*最低な私*◇*

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そんな事を言われたら、誰だってドキッとするよ……。 「沖縄に行った時……あの時、細川のとこに行かさなきゃ良かった……」 ドキドキとなる私の心臓……私はあの時、相沢先生となら幸せになれるかもって、相沢先生に助けを求めた。 でも、相沢先生は『はやまるな』って言ってくれたんだよね……。 あの時、もし相沢先生が私を受け入れていたら……。 「なぁ俺、あいつに勝てるもん見つけたんだよ」 私は何も話せず、目もそらせなかった。 「運動神経だけは、負けない自信がある。体育の先生だからな」 普通なら、笑っていたのかもしれない……でもその時は、笑える雰囲気じゃなかった。 「もう、答えは分かってるけど……俺、亜紀の事大好きだから。 だから、少しでも俺に気持ちが傾いたら……二股でもいいから、細川の代わりでもいいから、俺の事を1人の男として見て、頼ってくれ」 そう言った。 相沢先生の事は、ちゃんと1人の男の人として今までみてきたつもりで、今までいっぱい頼ってきた。 優しいし私を慰めてくれるし……。 気持ちが傾いた時だってあった。 今だって、先生がいるのに……そんな事を言われてドキドキしている私がいる。
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