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そんな事を言われたら、誰だってドキッとするよ……。
「沖縄に行った時……あの時、細川のとこに行かさなきゃ良かった……」
ドキドキとなる私の心臓……私はあの時、相沢先生となら幸せになれるかもって、相沢先生に助けを求めた。
でも、相沢先生は『はやまるな』って言ってくれたんだよね……。
あの時、もし相沢先生が私を受け入れていたら……。
「なぁ俺、あいつに勝てるもん見つけたんだよ」
私は何も話せず、目もそらせなかった。
「運動神経だけは、負けない自信がある。体育の先生だからな」
普通なら、笑っていたのかもしれない……でもその時は、笑える雰囲気じゃなかった。
「もう、答えは分かってるけど……俺、亜紀の事大好きだから。
だから、少しでも俺に気持ちが傾いたら……二股でもいいから、細川の代わりでもいいから、俺の事を1人の男として見て、頼ってくれ」
そう言った。
相沢先生の事は、ちゃんと1人の男の人として今までみてきたつもりで、今までいっぱい頼ってきた。
優しいし私を慰めてくれるし……。
気持ちが傾いた時だってあった。
今だって、先生がいるのに……そんな事を言われてドキドキしている私がいる。
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