*◇*最低な私*◇*

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「じゃあな」 「ありがとうございました」 そして、私は相沢先生といつもの様に別れた。 車を見送り家に入ると、母さんがテレビを見ていて、一声かけてから部屋に上がった。 その後、ごはんとお風呂を済ませて、私はベッドの上に座り髪を乾かしながら、今日の出来事を思い出していた。 紗香さん……相沢先生の事……。 私じゃどうにも出来ないけど、考えてしまう。 それから、相沢先生の気持ち……。 答えられない、この胸の苦しさ……。 そんな事を考えていたら、携帯がなった。 着信は先生から。 「もしもし」 と、すぐに電話を取ると、 『亜紀?』 と私の名前を呼んでくれる先生の声は、私を優しく包んでくれて、私を落ち着かせてくれる。 「先生……」 と私が呼ぶと、 『ちょっと元気ないな、何かあった?』 と聞いてくる先生は、私の事をものすごく分かってくれてるんだ。 ただ……私が分かりやすいだけなのかな? 「元気ですよ」 と私が嘘をついたら、 『そうか、嘘が下手だな。話したくなったら話してな』 と、私の嘘を見破って、無理矢理は聞いて来ない。 「ねぇ先生?」 『ん?』 ねぇ……私は、今貴方に甘えたい。
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