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『ふぅ~ん、そっか』
と言ったあと先生は、
『もしかして、相沢と何かあった?』
と聞いてきた。
先生は、すぐなんでも分かっちゃうんだね。
「何もないですよ」
と言ったけど、先生は私の嘘に気付いて、
『亜紀が言えないなら、相沢に聞くからいいや、言いにくい事なんだろ?』
と聞いてくるから、私は思わず、
「ん"~」
と唸っていた。
私の口からは、なんだか言えなくて、
すると先生は、
『亜紀……あのさ、亜紀が沖縄に来てた時、亜紀が担当していたクラスの真奈美って子覚えてる?』
といきなり話しを変えてきた。
「真奈美さん? ……」
と少し考えた後、すぐに顔を思い出した。
(教室に行った時、席とか教えてくれた人だ!!)
「覚えてます覚えてます!」
と私が答えると、先生が。
『その子がさ、亜紀とメールをしたいと言ってるんだけど……どうする?』
と聞いてきた。
「えっ!? 私と? もしかして私と先生の事バレたんですか?」
と私は声が大きくなっていた。
すると、
『バレてはないんだけど、亜紀の事を気に入ったらしくて……』
と聞いて、
(そんなに話してないのに……)
と思ったけど、
「いいですよ」
と答えた。
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