*◇*最低な私*◇*

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『じゃあ、教えとくな』 と先生が言って、その話しは終わった。 しばらく、他愛もない話しをした、最近の学校での事とか、バイトの事とか。 そして、父さんの話しにもなった。 『亜紀は、あれから父さんと話した?』 と聞いてきた。 先生が家に来て、父さんに私がひどい事を言ってから、私は父さんと時間が合わなくて、全然話しをしていない。 会ったとしても、父さんは忙しそうで話しを切り出す事ができなかった。 「それが……なかなか話しが出来なくて」 と私がいうと、先生は少しずつでもいいから、ちゃんと話すんだぞって、優しく言ってくれた。 「うん……」 そして、 『亜紀……』 「ん?」 『あのさ……』 と、何か言いたそうな先生。 「なんですか?」 と聞くと、 『やっぱいいや』 と話すのをやめた。 「えっ!! きになるぅ~」 と私が不満の声をあげると、 『気になるか? じゃあ言わない』 と先生は意地悪を言ってきた。 「言ってぇ~」 と私が言うと。 『亜紀、好きだよ』 といきなり言うから、とても嬉しくて、恥ずかしくて。 声が出なかった。 胸がきゅんとして……。 一気に体温が上がった気がした。
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