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小さい頃……良く撫でて貰った事を思いだしていた。
すると、
「ジェラシー……」
と言う声が聞こえて、顔をその方にむけると。
母さんが私と父さんを、目を細めて見ていた。
それで、また笑いが起こった。
幸せって……こういう事を言うのかな?
誰かに大切に思われている事……笑いあえる人がいる事。
私は今……とても幸せなんだ。
父さんに『ありがとう』と言えた事……『ごめんなさい』と言えた事は、私の気持ちを軽くしていた。
なかなか話しができず、あれからズルズルと、普通を装ってきたけど……もう、それを気にしなくていいのだから。
本当に普通に過ごせるから……。
父さんの事が、私はますます好きなった。
――……。
「じゃあ行ってきます」
と、あの後みきが迎えにきて、私は祭りに出掛けた。
みきのお母さんの車に乗せてもらい祭り会場へ。
「亜紀かわいい~」
と言ってくれるみきも、オレンジの浴衣がとても似合っていて可愛いかった。
そして、会場に着きみきのお母さんにお礼を言って、私たちは待ち合わせ場所に歩いた。
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