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*◇*最低な私*◇* #2
「あのさ、先生がうちに来たとき……2人の時間を作ってくれてありがとう」
そう話しをきりだした、
「あぁ」
と頷く父さんに、私は謝った。
「父さんが、私の事考えてくれているのに……ひどい事言ってごめんなさい」
そういった。
すると父さんは、笑顔で。
「恋は盲目だな」
と笑ったから、私もつられてわらっちゃった。
そして、父さんは言葉をつづけた。
「強く想える人に、亜紀が出会って良かった。
でも、もうちょっとだけパパっ子でいてもらいたいな」
そう言った。
父さんの目は少し寂しげで、そんな父さんに私は、
「私は死ぬまでパパっ子だよ」
と笑った。
きっと……そうに違いないから。
今でも十分……父さんの事が大好きで、
「だといいが」
そう言い笑う父さんに、私は。
「えへへ」
と笑いながら、父さんのかけているソファに移動して父さんに抱き付いた。
「ありがとう」
と……。
「おわっ」
と父さんはビックリしていたけど。私の頭を優しく撫でてくれた……。
なんだか、懐かしい……。
いつから、こういう風に頭を撫でて貰う事がなくなったのか……。
父さんの愛情が身に染みて伝わってくる……。
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