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*◇*真意*◇* #2
――
みきは、1限目の休み時間に起きた出来事を思い出し、胸を苦しめていた。
あれから、あずさとは目も合わせていないし……会話もない。
2時限目が終わり、みきは教室から逃げるように保健室にきていた。
あずさとの関係に明らかに距離ができ、それを縮める事は、もう無理だろうと思ったからだ、それと他にあずさを許せない自分がいたからだ。
『これで終わりだね』
あずさの声がこだました。
本当に私達の関係は終わってしまったのかもしれない。
(亜紀……ごめんね。あずさと話し合わせようとおもったんだけど、私がダメだった)
起きる事のない亜紀を見て、深呼吸すると、みきは保健室を後にした。
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