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先生が原因なんかじゃないんだよ……私が全部悪いんだ。
私は、あずさという大切な友達を失ったけど、先生というとても大切な人をあずさからとってしまったんだ。
それで、あずさの気持ちなんて少しも考えてあげられなかった。
禁断の恋で……自分だけで精一杯だったんだ。
ごめんね……あずさ。
ごめんね……先生。
(ごめんねしか思い浮かばないや……)
言葉は沢山あるのに、私の中には『ごめんね』その言葉しかでてこなかった。
私は落ち着くまで、トイレの個室に閉じこもっていた。
その時、トイレをノックする音が聞こえて。
「あき?」
みきの声がした。
私はそれでトイレからでた。
「大丈夫?」
みきも辛いはずなのに……。
「うん、もう大丈夫」
私1人が辛いんじゃないんだ。
――放課後
昨日バイトをかわってもらったため、今日はバイトだった。
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