21人が本棚に入れています
本棚に追加
「じゃあ、明日ね」
と肩を叩いて、みきは祐介と帰っていった。
るいも雄也も帰っていった後、私も教室をでた。
あれから、ずっと気持ちは落ちたまま。
あずさは仲良しメンバーを完全に抜けていて、祐介や雄也、るいにも『今までありがとう』と同じようなメールをしてきたらしい。
みんな、個々にメールをしているらしく、関係がどうなるのかは、分らない。
私は、戻る事は出来ないけど、皆はあずさと友達している事は出来るもんね。
「はぁぁ」
バイトへ向かう足取りが重かった。
気持ちを切り換えなきゃいけないって思っても、それは無理だった。
(あずさ……)
『今までありがとう』とメールは送れても、やっぱり、ずっと友達でいたかった。
もし、あずさが先生とくっついていたら、私はどうなっていたんだろう……。
最初から友達なんて出来なかったかもしれないな……。
あすさの辛い気持ちは、私よりとても大きいんだ……。
(さむいな……)
肌寒くなった風に、鳥肌がたった。
最初のコメントを投稿しよう!