*◇*真意*◇* #2

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(どうしよ……) 沈黙が持続する程、空気がどんよりと重くなっていくのを感じた。 それに比例するように、胸も苦しくなり、ますます話し出す機会が掴めない。 長い沈黙を破ったのは、やっぱり先生だった。 「なんで電話もメールも返さない?」 「えっと……」 なんと答えたらいいのだろう『忘れていた』そう言ったらきっと先生に嫌われる。 そう思うと、言葉が出てこない。 「なんでだ」 答えを要求する声は、いつもより低い。 このまま黙っているわけにもいかず、私は本当の事を言う覚悟を決めた。 (私は、先生に嫌われても仕方ない事をしたんだ……) 「ごめんなさい……忘れていました」 返ってくる言葉が怖くて、私はいつの間にか目をつむっていた。 「わすれてたか……」 先生のなんだか力の抜けたような声に、完全に嫌われたんだと、絶望感が私を襲う。 (ごめんなさいごめんなさいごめんなさい) 何度だって謝るから、私を嫌わないで……。
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