*◇*真意*◇* #2

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静かな車内……次に何をいわれるのか、亜紀は待った。 もうきっと口も聞きたくないのかもしれない。 目頭が熱くなっていくのが、わかる。その時だ、 「それで、何があったんだ?」 そう聞いてきた。私が予想していた言葉とは違っていたため、瞬間に先生を見た。 「俺の事を忘れる程、頭がいっぱいだったんだろ?」 それに頷いた。そして、安心感が胸を包んだ。 先生はまだ、私の事を嫌っていないと。 その後、先生は路肩に車を停めた。 何処だろうか、車は全然通っていなく、街灯もない道だった。 「前くるか? それとも俺が後ろにいくか?」 そう運転席から視線を向ける先生。自分が助手席に移動しようと外をみたけど、暗くて外に出るのが怖かった。 そんな私の気持ちを察したのか、 「いい、俺が移動する」 そう言うと、いったん車を降りて、私の隣りに乗り込んできた。 ドアを閉める音が、なんだか大きく聞こえた。 すぐに先生は私の方を向くと、 「なにがあった?」 と聞いてくる。 言っていいものなのか迷い、私は今日の出来事を話した。 先生に言う事で、自分の気持ちを楽にしたかったのかもしれない。 ゆっくりゆっくり、先生にちゃんと分かるように話した、途中こぼれてくる涙を拭いながら。
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