*◇*真意*◇* #2

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「ごめんなさい……それで、頭がいっぱいで、トイレの前でも手を払ったりしちゃって。ごめんなさい」 「そうか……」 先生の右手が私の頭を優しくなでる。 「謝らなくていいよ。理由があったならそれを言ってくれればいい」 涙が止めどなく流れて、嗚咽がもれた。子供みたいに泣きじゃくる自分が、なんだか嫌になる……まだまだ子供なんだ。 そっと私を撫でていた手は、頭を引き寄せた。先生の胸の中に収まると、ますます子供みたいに私は泣きじゃくった。 ―――― ―― 「落ち着いたか?」 どれくらい泣いていたんだろうか、体が疲労感でいっぱいだった。 コクリと頷く事しか、私には出来なくて、先生に身を預けていた。 「もう少しこのままでいるか……」 それに甘えて、私はそのまま目を閉じた。先生の手が私の手を握ってきたのがわかる。 温かくて大きい手……それは私の心を包んでくれているみたいだった。
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