*◇*真意*◇* #2

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先生もやってくれるよね。 なんだか、私を想う気持ちが嬉しかった。 でも、大変な事になった。約束はやぶっちゃったし、この後、私達はどうなっちゃうんだろう。 ―――― ―― 「君は約束を破ったな」 父さんのドスのきいた声に、怖くて先生の隣りでしゅんとしていた。 家についたらすぐに、私達はソファにすわるように言われ、説教が始まったのだ。 「すみません」 と頭をさげる先生に続けて、私も頭を下げた。 「お前たちには、前もちゃんと言ったよな。今は一緒にいるべきじゃないって、なんで約束がまもれないんだ!」 私達が悪い事は分かってる、でもそれは時と場合によるんじゃないかって、私は都合のイイ方に考えた。 今日先生に話していなかったら、私は自分がどうなっていたか分らない。 先生がいたから、私は今こうして普通にしているんだ、と。 「はぁぁ、まったく」 それから説教は30分程続いた。先生は凄く責められて、私も『高校生なんだから、細川くんの立場というものを少しは考えろ』だの、いっぱい言われたんだ。 2人して黙って説教を受けていた。でも、なんだか不思議と、そこまで重い空気ではなかった。前は、あんなに空気が重苦しかったのに……。 「はぁぁ」 父さんの深いため息に、なんだか申し訳ない気持ちになった。きっと呆れられてるんだと、嫌でも思ってしまう。
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