*◇*真意*◇* #2

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そんな先生がなんだか可愛くて、 「うん」 と小声で返して、トマトを口の中へ。 「ありがとう」 (先生トマト嫌いなんだぁ~) 嫌いな物を1つ知れて、なんだか嬉しかった。 食事を完食し、私が食器を片付けていた時、父さんが部屋から出てきた。 母さんは私の隣りで、お皿を片付けながら、ニコニコと笑顔だ。 「じゃあ細川くん行くか?」 (行く?) 「はい」 父さんと先生は、玄関の方に歩き出した。 ちょっとまったぁ~!! 「何処いくの!?」 まったくもって状況が良く分らない、私が着替えている間に、もう約束をしていたのか。 「ちょっと、細川くんと出掛けてくる。そういう事だ」 「えっ!?」 「亜紀は、早く寝なさい」 そう言って、先に父さんは玄関に行った。心配で先生を見ると。 「後でメールか電話する」 そう言い父さんの後を追った。2人がいなくなって、母さんがニコニコしながら私に話してくる。 「お父さんったら『細川くんと酒を飲みながら話しをしたい』って言ってたのよ。怒ってはいたけど、案外先生の事気にいっているのかもね」 喜んでいいのだろうか……。 先生が心配で、私は部屋に戻って、連絡がくるまでずっとソワソワしていた。    (父さんに、なんか言われてないかな……)
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