*◇*真意*◇* #2

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――目が覚めた私は、白い天井に、もう慣れてしまったがかすかにする消毒液の匂いで、自分が保健室にいるんだと思いだした。 どれくらい寝たのか、頭が重い。自分がねている間に、みきとあずさの関係に亀裂が出来ていたなんて、この時は全然おもってもいなくて、自分の事で精一杯だった。 時間を確認しようと、上半身を起こしてポケットを探っていると、カーテンを開ける音が聞こえて、 「あら、起きたの?」 とあやこ先生が顔をだした。そして、 「その分だとまだ教室には戻れそうにないわね」 と一言いうと、気持ちが沈んで、元気のでない私をジッと見て。 「ゆっくりしていきなさい」 と言うと、またカーテンを閉めて行ってしまった。 そんなあやこ先生に甘えて、携帯をポケットから取り出すと、またベッドに横になった。 そして、携帯を確認すると数件のメール、でもそれを開けては見ず、時間だけを確認して携帯を閉じた。 もう4限目が始まる2分前だった。 「はぁ……」 思わずこぼれたため息に、自分が相当まいっているんだと、自覚した。 先生の事を考えて穏やかな気持ちになろうと努力するが、頭の中をしめるのは、あずさの事だった。
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