*◇*真意*◇* #2

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その時、琢磨が教室の前を通りかかり、私に気付いて声をかけてきた。 「亜紀、おはよ」 「おはよう」 「あっそういえば、施設に行く話しなんだけど、来週か再来週どう?」 数ヶ月前に、先生が育った場所に連れて行ってくれるって、琢磨が約束してくれていた事を私は思い出した。 「私、予定ないからいつでも大丈夫だよ」 「じゃあ、2人がバイトがないときにしような」 「うん」 そう話して、琢磨は教室へと行った。 (先生が育った場所かぁ……楽しみだな) 教室には続々とクラスメイトが、そろっていった。そしてあずさを除いた仲良しメンバーも皆そろった頃。 先生が廊下を歩いているのを、見つけたんだ。 (あっ先生!?) 先生は、欠伸をしている。 昨日遅かったから仕方ない、と目で追っていると、目があった、でも何も会話はないまま、先生は行ってしまった。 (大丈夫かな……ちょっと顔色悪かった) 心配で、私はメールを打った。 ―――――――― 件名:大丈夫? 本文:顔色わるかったけど。 ―――――――― と、その返事が返ってきたのは3時限目の休み時間。 『昼休み、化学室にきて欲しい』という物だった。 学校でこういう風に会って大丈夫なのかと心配だったけど、私は行くことにした。
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