*◇*真意*◇* #2

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――化学室前。 化学室に入ろうとしたが、鍵がかかっていて入れなくて、私は準備室をノックした。 「はい」 先生の声が聞こえて、ドアを開けると、先生が部屋の中央にあるテーブルでお昼を食べていた。 私はすぐに中に入りドアを閉めて、先生の側に。 「座って」 促されるまま、先生の向かい側に腰かけた。 弁当も持ってきていたため、食べながら話す事になった。 「先生、気分悪くない?」 「あぁ、もう大丈夫だよ。昨日飲み過ぎたからさ……朝最悪だった」 先生の顔色は、確かに朝よりは良くなっていた。 「父さんと飲んでて何か言われました?」 ごはんを口に運びながら、一番聞きたかった事を、きいてみた。 「まぁ……亜紀の事をどれだけ考えているのか、とか、後いろいろ」 あと色々って、私は全てを知りたいのに。 「詳しく教えてください」 真剣な視線を向けるも、先生は内緒だと言って教えてくれなかった。 「ケチ……」 ふてくされていると、そんな私を見て。 「可愛い顔が台無しだな……明日沖縄に帰るから、可愛い顔をいっぱい見ておこうと思ったのに」 (そっか……明日には沖縄にかえっちゃうんだよね) そう考えると、なんだか寂しくなってきた。 「そんな顔するなよ……」
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