*◇*真意*◇* #2

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「ビックリしたんだからぁ~、うぇぇ」 子供みたいに泣いてしまう私を見て、先生は側にくると、何度もごめんと言いながら頭をなでていた。 「って、卒業式ってきめてなかったし」 「卒業したらって、言ってたし」 と私は卒業式という日にこだわった先生に、ブツブツと文句を言っていた。 「だからごめんって」 「許さないぃ」 「これで許して」 そう言うと先生は、私の唇にそっと触れるだけのキスをした。 (卑怯者ぉ~) 怒っていても、先生のキスは嬉しいんだ。 それで私は、先生を攻撃するのをやめた。というか、戦意を喪失した。
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