*◇*真意*◇* #2

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このまま眠って、起きた時にはあずさと何もなかった時に戻ってたらいいのに……。 と、目を閉じて眠ろうと試みたが、眠気は襲ってこなかった。 (ん~~) そんな事を考えていると、保健室に誰か来たみたいだった。 「あら、細川先生」 あやこ先生の声に、私の心臓がドキッと鳴った。 (今は会いたくない……) 咄嗟にそう思った。 「木下亜紀さんいますか? 次の授業が英語なので少し様子をみにきたんですけど」 すると、あやこ先生が。 「大丈夫ですよ。というか、男の先生はおことわり、相手は女の子なんですから」 と、先生を止めているようで。 「さぁ帰って」 というと、先生を保健室からだしたようだった。 「まったく、休んで気ぃ抜いてるときに男の人なんてきたら、たまったもんじゃないわ」 と少し怒っているような声が聞こえた。 (よかった) と安心する私は、あやこ先生に感謝した。 (今は……会いたくないな……) きっと先生の顔をみたら甘えたくなるだろう、そして、あずさの事を思い出して辛くなるかもしれない。 泣いてしまうかも……。 あずさにまだ何も言えてない自分が、今先生に会う事は出来なかった。
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