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先生はずっと、ここに居るわけじゃないのに……。
もう沖縄に明後日には帰ってしまうのに……。
なんだか、寂しかった。
「はぁぁあ」
ため息しか出てこない、まずあずさとの事をどうにかしなくちゃいけないと、私は昼休みに話がしたいと、メールを打った。
返事は『話す事なんてない、もう友達じゃない』と返ってきて、胸が苦しくなった。
それでも、話しがしたいと何度もメールをしたが、返ってくる返事は全て『NO』だった。
(どうすればいいんだろう……)
どうしていいのか分からなくて……枕に顔を押し付けた。
――昼休み。
「失礼します」
保健室にみきの声が響いて、すぐに私の寝て居るベッドを囲むカーテンが開けられた。
「あっ起きてたんだ」
と、みきは中に入ってくると、私を見て微笑むとベッドの側にあったイスに腰掛けた。
私は寝たまま顔だけをみきに向けた。
「大丈夫?」
と聞いてくるみきに、コクリと頷いた。
すると、みきは私に1限目の休み時間の事を話した。
(なんで……)
みきとあずさの関係に亀裂が出来た事を知り、一気に悲しみが押し寄せる。
「亜紀、多分……もうあずさとは、本当に無理だと思う」
と悲しみに顔を歪めながら、みきは辛そうだ。
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