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「話しをしても、多分あずさは自分の意志を突き通すと思うし、多分今以上に亜紀を傷付ける言葉を言ってくると思う」
みきの言葉が、私の胸をくるしくした、それで私は、あずさに話しがしたいとメールし断られた事を話した。
「あずさは、もう私達と話したくないんだよ……」
みきの言葉は間違っていないような気がして、ますます胸をぎゅっと締め付けた。
「はぁぁ……とにかく昼ご飯たべようか」
というみきの提案に、私達は教室に戻る事にした。
あやこ先生にお礼を言い、保健室から出ると、みきに。
「心先生きた?」
と聞かれ、私はあやこ先生に先生が帰されていた事を話した。
「そっか、やっぱり来たんだ。亜紀を保健室に連れて行って正解! あやこ先生ね女子生徒の場合、男の人は帰しちゃうのよ」
といい、私に微笑んだ。
「今は、会いたくないでしょ?」
と聞いてくるみきに、どうしてみきはこんなにも私の気持ちが分かるんだろうと、不思議に感じた。
コクリとうなずく私を見て、みきは頭をなでると、
「お腹空いた……」
と呟いた。それから教室まで2人は静かだった。
多分、お互いあずさの事を考えていたんだろう。
私は、あずさの事で頭がいっぱいで、この時先生とすれ違ったった事に気が付かなかった。
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