*◇*真意*◇* #2

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そろそろ教室に着く。 「はぁぁ」 思わずため息をつくと、 「ため息つきたくなるのもわかるよ」 とみきはいい、 「って、今心先生が物凄く亜紀の事を見ながら通り過ぎていったけど」 「えっ!?」 と後ろを振り返ると、先生はもう50メートル程離れていた。 「気が付かなかった」 私は何処を見て歩いていたのか、思い出せない。 先生の背中が愛しく感じたと同時に、私は周りをキョロキョロと見回した。 私はこの時、あずさに見られていなかったか、何故か凄く気になった。 姿が見当たらなくてホッとする自分がいて、あずさとの事をまた考えた。 教室につくと、仲良しメンバーの中にはあずさの姿がなくて、みんな弁当を食べていた。 「おぉ帰ってきた。大丈夫か?」 と私の顔を覗いてくる祐介に、良くなったと伝え、私は自分の席に着き鞄から弁当を出した。 あずさがいない事に誰も何も言わない所を見ると、きっとみんな事情を知っているんだろう。 今日は会話は少なく、みんな黙々と弁当を食べていた。
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