*◇*真意*◇* #2

1/26
前へ
/35ページ
次へ

*◇*真意*◇* #2

―― みきは、1限目の休み時間に起きた出来事を思い出し、胸を苦しめていた。 あれから、あずさとは目も合わせていないし……会話もない。 2時限目が終わり、みきは教室から逃げるように保健室にきていた。 あずさとの関係に明らかに距離ができ、それを縮める事は、もう無理だろうと思ったからだ、それと他にあずさを許せない自分がいたからだ。 『これで終わりだね』 あずさの声がこだました。 本当に私達の関係は終わってしまったのかもしれない。 (亜紀……ごめんね。あずさと話し合わせようとおもったんだけど、私がダメだった) 起きる事のない亜紀を見て、深呼吸すると、みきは保健室を後にした。
/35ページ

最初のコメントを投稿しよう!

21人が本棚に入れています
本棚に追加