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もうすぐで8時になる。
「俺そろそろ帰りたいんだけど」
そう優が言い出して、仕方ないなぁと相沢が立ち上がり帰る準備を始めた。
1つの車できていたため、相沢が優を送っていく事になっていた。
「さぁ亜紀も帰るぞ」
亜紀の肩を組んできてニッコリ笑顔の相沢に、どうしたらいいのか亜紀が困っていると。
「亜紀は俺が送って行くからいい」
シンが相沢の手を亜紀からはがした。
「帰り道だし送って行くって」
「いい、駄目だ。優を降ろした後は2人になるだろ? 今のお前は駄目」
「なんでだよ!?」
「お前なにかしそうだから」
「ひどっ、俺の事そんな風に思ってたわけ?」
「まぁね、というか久し振りだから、邪魔されたくないだけ」
そう言うと、相沢は何も言えないのか、仕方ないというと。
「ごめんな、送ってやれなくて……」
亜紀の頭を優しくワシャワシャと撫でた。
「あはは」
亜紀は笑っている事しかできない。
皆で駐車場にいくと、それぞれ車に乗り込んだ。
そして、相沢と優が帰っていくのを見送ったあと、シンは車を出した。
「やっと五月蠅いのがいなくなった」
シンの言葉にだだ亜紀はニコニコとしていた。
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