*…再会…*

14/21
前へ
/35ページ
次へ
 もうすぐで8時になる。 「俺そろそろ帰りたいんだけど」  そう優が言い出して、仕方ないなぁと相沢が立ち上がり帰る準備を始めた。  1つの車できていたため、相沢が優を送っていく事になっていた。 「さぁ亜紀も帰るぞ」  亜紀の肩を組んできてニッコリ笑顔の相沢に、どうしたらいいのか亜紀が困っていると。 「亜紀は俺が送って行くからいい」  シンが相沢の手を亜紀からはがした。 「帰り道だし送って行くって」 「いい、駄目だ。優を降ろした後は2人になるだろ? 今のお前は駄目」 「なんでだよ!?」 「お前なにかしそうだから」 「ひどっ、俺の事そんな風に思ってたわけ?」 「まぁね、というか久し振りだから、邪魔されたくないだけ」  そう言うと、相沢は何も言えないのか、仕方ないというと。 「ごめんな、送ってやれなくて……」  亜紀の頭を優しくワシャワシャと撫でた。 「あはは」  亜紀は笑っている事しかできない。  皆で駐車場にいくと、それぞれ車に乗り込んだ。  そして、相沢と優が帰っていくのを見送ったあと、シンは車を出した。 「やっと五月蠅いのがいなくなった」  シンの言葉にだだ亜紀はニコニコとしていた。
/35ページ

最初のコメントを投稿しよう!

32人が本棚に入れています
本棚に追加