*…再会…*

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 それからしばらく、テレビを見て寛いだ後、歯みがきをして眠る事に。 「あっ歯ブラシ忘れた……」  亜紀はすっかり歯ブラシを持ってくるのを、忘れていた。が、シンが「これ使って」と、棚からストックを取り出し亜紀に渡した。 「ありがとうございます」  そして、歯みがきをしたあと、 「ココに置いていいから」  シンに言われ、コップに歯ブラシを立てた。  2つ並ぶ白と青の歯ブラシを見て、亜紀は嬉しくなった。  まるで、いつでも来ていいと言っているみたいで、嬉しかった。  そして、リビングに戻ると、もう寝ようという事になり、寝室へ。  やはり、この状況に緊張してしまう亜紀は、ベッドの端に座ってなかなか入ってこない。 「寝ないのか?」 「寝るよ」  緊張のせいか、声がうわずった。すると、シンはコホンと咳払いしたあと。 「俺は亜紀の心の準備ができるまで待つから。だから、そんなに警戒するな。 何もしないからおいで」  そういうと、亜紀は恥ずかしそうに布団に入り、シンに背を向けた。 「抱き締める事はいいよな?」 「うん……」  了解を得てから、シンは後ろから抱き締めた。  フワッと温かい温もりがシンの心を穏やかにする。  シンとは逆に亜紀はドキドキとしていた。
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