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あれから1週間。
引っ越しも終わり、亜紀は近くのファミレスに、みきときていた。
「ねぇ……みきどう思う?」
結局、ずっと考えてしまい、最近寝不足気味だった亜紀は、みきに助けを求めた。
こんな事相談するのは、恥ずかしい気もしたが、相談せずにはいられなかったのだ。
「というか……やっぱりそういう雰囲気になったんだ。
でも、嫌って、私はないけどな」
みきと会うのは2週間ぶりくらいだった。
「亜紀は……やっぱりまだ引きずってるんじゃない? 洋子先生の事」
「そんな事ないよ」
もう1年以上前の事、シンが洋子先生と体の関係があった事なんて、
引きずって……。
あぁ……やっぱり引きずってるんだ。
引きずってないって言い切れない。
「やっぱり引きずってるのかな……」
ジュースの中にある氷をストローでつっつきながら、
「どうしたらいい?」
みきの顔を見ると、
「まぁ、亜紀がそう思ってる事をシン先生が知ったら、かなりショックをウケると思うし、自分の事を責めるだろうけど、それは自業自得だよ」
淡々とはなす。
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