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――「ただいまぁ」
「おかえり」
あれから、少しショッピングをして、亜紀は帰宅。玄関には悠木がすぐに走ってきた。
もう1人暮らしの準備は万全だけど、今はなるべく家族と過ごしたいから、アパートには行かない。
悠木と一緒に遊んで、ご飯を食べて、シンに電話して寝る。
そんな毎日を過ごしていた。
先生に早く会いたいよぉ~。
そう毎日のように言って、シンが帰って来る日を指折り数えていたんだ。
この時はまだ平和で……ずっとこうして過ごしていけるんだと、思っていた。
だけど現実はそんなに甘くなくて……色々な障害が邪魔をする。
シンが帰ってきてすぐ、神様は亜紀に試練を与える。
こんなに浮かれている私に……こんなに幸せな私に、どうしてそんな、意地悪をするの?
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