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亜紀も笑顔で手をふると、後ろから風と共に、亜紀の側を誰かが駆け抜けた。
「ほそかわぁ~~」
相沢先生……。
「お前キモいな、離れろよ」
「会いたかったぜぇ友よぉ~」
亜紀より先に相沢がシンに抱き付いていた。
……何やってくれてんのさぁ~。
相沢はシンに抱き付いて、そして、亜紀を見てニヤッと笑った。
気のせい?
嫌……気のせいじゃない。
「あぁ!! 離れろ」
相沢を無理矢理はがすと、シンは本当に嫌だという顔で相沢を見て居た。
むっ……不満……。
感動の再開、自分が一番にシンに抱き付くはずだったのにと、亜紀は思っていた。
「あれ? 亜紀? 何か不満そぉだなぁ~」
ほらきた!!
相沢は、亜紀をからかって楽しんでいる、わざとだと分かっているから、余計にムカついていた亜紀は、そんな相手してる程、自分は優しくないと見せつけるために、仕返しを考えた。
「どうしたの? シンちゃんに見とれてるの?」
そうホッペをツンツン突いてきたから。
よしっ!! 今だ!!
「い"っでぇぇえ~」
思い切りミュールで足をふんづけた。ピョンピョン踏まれた右足を上げながら飛んでいる相沢の側から、すぐにシンの側にいき、腕を掴んで。
あっかんベェ~。ザマァミロ!!
舌を出して相沢に仕返し成功。
シンの後ろにちょっと隠れながら、いいよね彼女だもん、腕くらい組んだってとシンの腕にガッチリつかまる。
優はそんな亜紀達を見て爆笑してて、シンは何が起こったのかと、ポカンとしていた。
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