*…再会…*

7/21
前へ
/35ページ
次へ
 亜紀も笑顔で手をふると、後ろから風と共に、亜紀の側を誰かが駆け抜けた。 「ほそかわぁ~~」  相沢先生……。 「お前キモいな、離れろよ」 「会いたかったぜぇ友よぉ~」  亜紀より先に相沢がシンに抱き付いていた。 ……何やってくれてんのさぁ~。  相沢はシンに抱き付いて、そして、亜紀を見てニヤッと笑った。  気のせい?  嫌……気のせいじゃない。 「あぁ!! 離れろ」  相沢を無理矢理はがすと、シンは本当に嫌だという顔で相沢を見て居た。  むっ……不満……。  感動の再開、自分が一番にシンに抱き付くはずだったのにと、亜紀は思っていた。 「あれ? 亜紀? 何か不満そぉだなぁ~」  ほらきた!!  相沢は、亜紀をからかって楽しんでいる、わざとだと分かっているから、余計にムカついていた亜紀は、そんな相手してる程、自分は優しくないと見せつけるために、仕返しを考えた。 「どうしたの? シンちゃんに見とれてるの?」  そうホッペをツンツン突いてきたから。  よしっ!! 今だ!! 「い"っでぇぇえ~」  思い切りミュールで足をふんづけた。ピョンピョン踏まれた右足を上げながら飛んでいる相沢の側から、すぐにシンの側にいき、腕を掴んで。  あっかんベェ~。ザマァミロ!!  舌を出して相沢に仕返し成功。  シンの後ろにちょっと隠れながら、いいよね彼女だもん、腕くらい組んだってとシンの腕にガッチリつかまる。  優はそんな亜紀達を見て爆笑してて、シンは何が起こったのかと、ポカンとしていた。
/35ページ

最初のコメントを投稿しよう!

32人が本棚に入れています
本棚に追加