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*…正式彼女…* #2
それから30分程してシンは起きた。もう8時を過ぎている。
今日は亜紀が帰る日だからか、シンは桜井に頼んで、仕事を休みにしてもらっていた。
朝食を食べながら他愛もない話しをする、幸せって多分こういう事をいうのかもしれない、心がとても穏やかで、なんだかフワフワする。
亜紀は寝てないせいか、暖かくなってきたから、少し眠くなってきた。
食後はソファで寛ぐ、隣りにちょこんと座る亜紀、肩を抱こうとしたら。
ビクン!!
亜紀の体が大きく揺れた、シンは少し悲しげな顔をして、亜紀がどうしてビクつくのか、顔色を伺った。
昨日の事が原因か?
「きっ緊張しちゃって」
そう言う亜紀、この時シンは、その場しのぎに嘘を亜紀が言ったんだと分からなかった。
「可愛いな」
優しく頭を撫でる。
亜紀はというと、勘付かれてない事に安心していた。
そっとシンは優しく唇を合わせてくる、そして長いキスをした。
キスは嫌じゃないのに、どうしてその後の事が嫌なのか、やっぱり怖いのもあるのかと、キスをしながら、そんな事を考えていると、唇が離れたと思った瞬間。
パチンっ、亜紀はでこピンをくらった。
「キスしてる時に、眉間に皺寄せるなんて、俺のキスじゃあ不満か?」
「ちっ違う。ちょっと考え事を……」
あぁ馬鹿だ私、考えすぎだよね。眉間に皺まで寄せるなんて……しかも、考え事なんて先生に言ったら駄目だし。
「何考えてたんだ?」
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