*…小さな嘘…* #2

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 どうしてシンがあずさの所に行くのか、考えても考えても分からなくて……。  私はもしかして……2番目?  なんて、考えてしまう。  言いたい事、聞きたい事を考えておけだなんて……シンがなんでああいう態度を取るのか、分かんないよ。  久し振りに会ったのに、どうしてこんな事になっちゃうの……。  こんな事なら、来なきゃよかった。  私は、この後……フラれるのかな?  涙は止まる事なく、流れていく、ただ私は泣いている事しか出来なかった。 ――それから40分後。 「ただいま……」  シンが戻ってきた。一体あずさの所で何をやっていたのか、シンは亜紀の斜め前のソファに座った。 「で……整理できた?」  そう聞いてくる、亜紀は膝を抱いて顔をうずめたまま、シンの事は見なかった。 「亜紀?」  亜紀は泣きながら、シンに聞き出した。 「私の事嫌いなの? ……私は……2番目? どうしてあずさのとこ……に行くの? どうして……私の事嫌いになったの?」  途切れ途切れだったが、亜紀はちゃんと聞いていた。もう、シンと終わってしまうかも知れない。  あずさが本命だったと、聞くかも知れない。本当は耳を塞ぎたかった、でもシンの気持ちを聞きたかった。
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