31人が本棚に入れています
本棚に追加
どうしてシンがあずさの所に行くのか、考えても考えても分からなくて……。
私はもしかして……2番目?
なんて、考えてしまう。
言いたい事、聞きたい事を考えておけだなんて……シンがなんでああいう態度を取るのか、分かんないよ。
久し振りに会ったのに、どうしてこんな事になっちゃうの……。
こんな事なら、来なきゃよかった。
私は、この後……フラれるのかな?
涙は止まる事なく、流れていく、ただ私は泣いている事しか出来なかった。
――それから40分後。
「ただいま……」
シンが戻ってきた。一体あずさの所で何をやっていたのか、シンは亜紀の斜め前のソファに座った。
「で……整理できた?」
そう聞いてくる、亜紀は膝を抱いて顔をうずめたまま、シンの事は見なかった。
「亜紀?」
亜紀は泣きながら、シンに聞き出した。
「私の事嫌いなの? ……私は……2番目? どうしてあずさのとこ……に行くの? どうして……私の事嫌いになったの?」
途切れ途切れだったが、亜紀はちゃんと聞いていた。もう、シンと終わってしまうかも知れない。
あずさが本命だったと、聞くかも知れない。本当は耳を塞ぎたかった、でもシンの気持ちを聞きたかった。
最初のコメントを投稿しよう!