*…小さな嘘…* #2

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「ごめん……なさぁい」 「もう泣くな」  シンの腕の中で泣き続けた。  頭を撫でるシンの手は安心する……私を心配してくれて、私のために行動してくれるシンを、ますます好きになった。 「シン……好き」  自発的に名前を呼ぶと。 「俺もだ……」  耳元で囁くシン……。  もう好きで好きでたまらなくなる……貴方しか見えなくなる。  シンは亜紀の顎を掴むと、そっと上にあげ、キスを落とした。 「ん……っ」  いつもより、少し激しいキスを、何もかも忘れてしまうくらいに……頭が次第にぼーっとしてくる。 「なきむし……」  キスの合間にシンはそう言った。私は何も言えずにただ、シンのキスに翻弄される。 「俺だけ……見て」  シンしか……見えないよ……。  キスが深まる、そして気がつけば、押し倒されていた、でも、そんなの気にならなくて、ただシンのキスに答えるので、一生懸命だった。
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