*…触れたくて…* #2

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 それから30分してから、亜紀は寝室へとやってきた。 「ん~なんか眠たくなっちゃったぁ~」  そう言いベッドの端に座っている。シンは本を閉じて片付けると、隣りにこいと亜紀をよんだ。  亜紀がゆっくり移動してきて、隣りに座る。 「話しって……何?」  シンの事を見ようとはせずに、亜紀は真直ぐ壁の方を見ている。 「話しというか、聞きたい事なんだ。単刀直入に聞くけど覚悟はいい?」 「えっ?」  亜紀はものすごく不安そうな顔になった。 「俺に触られるのそんなに嫌?」  シンは亜紀を見る、亜紀もその言葉でシンを見た。そして次の瞬間、亜紀はベッドから逃げだそうとした。その手をシンはガシッと掴まえる。 「逃げるな」 「私……」  亜紀は今、何を考えているのだろうか……とても呼吸が早い。 「亜紀。逃げるな。ちゃんと話して」  こっちを見ようとしない、しまいには俯いてしまった。 「ごめんなさい……その、私……」 「謝らなくていいから、ちゃんと話そう。お願いだから逃げないでくれ、もし逃げようとしたら、無理矢理亜紀の事抱くから、力ずくで亜紀の嫌って気持ちを消すから」  自分で何を言っているんだろうと、ふと思ったが、もう撤回する事は出来ない。
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