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それから亜紀の部屋に泊めて欲しいと言う事も。
「という事なんだ。本当……迷惑だよな」
そう言うシンに、亜紀は安心したのか、
「良かった……」
と呟いた。シンもそれでやっと亜紀が機嫌を直してくれたと安心した。
「亜紀」
「ん?」
シンはキスをした。そして、亜紀を壁の方へゆっくり誘導する。亜紀の背中が壁につく……それと同時にシンはキスを深くした。
体が熱い……シャワーで熱いのか、自分の熱で熱いのか、分らない程……。
シンの手が壁をつたい、ドアの外にあるスイッチの元へでていく、そしてカチッという音とともに、バスルームの中は暗くなった。
それから唇を離すと、
「一緒に風呂入るか?」
そう呟き、亜紀が嫌だと言えないように、口を押さえた。
「俺を信じなかった罰」
「ん~う゛~」
亜紀は何かを一生懸命言っているが、それは言葉にはなっていない。目がなれてくるとウルウルした瞳がシンをジッと見ていた。
「うそ。ちょっと漫画っぽい事言ってみただけ」
そう口から手を離す、亜紀は恥ずかしそうに俯いた。きっと物凄く顔が赤いんだろう、それを見れなくて残念だと、シンは電気を消さなければ良かったと思った。
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