*…花火…* #2

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 それから亜紀の部屋に泊めて欲しいと言う事も。 「という事なんだ。本当……迷惑だよな」  そう言うシンに、亜紀は安心したのか、 「良かった……」  と呟いた。シンもそれでやっと亜紀が機嫌を直してくれたと安心した。 「亜紀」 「ん?」  シンはキスをした。そして、亜紀を壁の方へゆっくり誘導する。亜紀の背中が壁につく……それと同時にシンはキスを深くした。  体が熱い……シャワーで熱いのか、自分の熱で熱いのか、分らない程……。  シンの手が壁をつたい、ドアの外にあるスイッチの元へでていく、そしてカチッという音とともに、バスルームの中は暗くなった。  それから唇を離すと、 「一緒に風呂入るか?」  そう呟き、亜紀が嫌だと言えないように、口を押さえた。 「俺を信じなかった罰」 「ん~う゛~」  亜紀は何かを一生懸命言っているが、それは言葉にはなっていない。目がなれてくるとウルウルした瞳がシンをジッと見ていた。 「うそ。ちょっと漫画っぽい事言ってみただけ」  そう口から手を離す、亜紀は恥ずかしそうに俯いた。きっと物凄く顔が赤いんだろう、それを見れなくて残念だと、シンは電気を消さなければ良かったと思った。
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