*…花火…* #3

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 それから、手を繋いで家まで帰った。 「楽しかったね」 「あぁ」  ベッドに座って寛ぐ2人、次第に亜紀は眠くなってきた。欠伸をしていると、シンは『もう寝たほうがいい。疲れたんじゃないか?』と声を掛けてくれる。  亜紀はベッドに寝そべった。シンは座ったままテレビを見ている。その時、シンの携帯が振え、シンはベランダに出て話していた。 「だから、今日も帰らないって言っただろ」  会話から元カノだろうと亜紀には分かった。 「あぁ、っていつまで居る気だよ」 「はいはい」 「あぁ」  いつの間にか、シンの声に集中していた。  それからしばらくして、電話を終えシンが部屋に戻ってきた。声が聞こえていたため亜紀は物凄く気になってしまい、シンを見ると目があった。 「ん? 気になる?」  亜紀の視線に気付き、そう言うとシンはベッドに座った。 「ん~ちょっと気になる」  亜紀は起き上がりシンの隣りに座った。 「元カノ、家に来てるって言っただろ。いつ帰ってくるのかって電話だった」 「そうなんだ……」 「帰らないっていったよ」 「いつまでいるの?」  その質問にシンは少し顔をしかめた後。 「多分……明日かな。もう追い出す」  そう答え亜紀の頭を撫でた。心配するなという意味なんだろう。
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