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「大丈夫だよ。ちょっとビックリしただけ」
「本当に?」
「うん」
相沢は亜紀の前に来て、
「亜紀、腰ぬかしちゃった?」
そう言い、ひょいっと亜紀を抱き上げる様に立たせた。それをシンは見ていたが何もいわず、すぐに何処かを向いた。
「あっありがとうございます」
亜紀はなんだか恥ずかしそうにしていた。それから、麗子の事を紹介して、結局は4人で周る事になった。
シンと相沢はビールを買って飲んでいる、亜紀と麗子はわたあめを食べながら、歩いていた。
「あっ金魚すくい!!」
亜紀は金魚すくいを見つけると、麗子の手を引いてまっしぐら。その様子を見ていた相沢は。
「亜紀かわいすぎ。浴衣着てるからか少し色っぽくない?」
変な事考えているのだろう、亜紀を見てにやついている。
「殴るぞ」
シンは睨んだ。
「いやん、怒らないでぇ~」
相沢はシンから逃げるように、亜紀たちの元へと駆けて行った。
シンはなんだか先程からムカついていた、原因は相沢だ。
亜紀に対しての態度が気に食わない、それどころか発言までも、ムカッとくる。
いつもなら、こんなにムカつく事はないのに、今日はなんだかおかしいとシンは思っていた。
普通に亜紀に触るし……それが一番ムカつく原因なんだろう。
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