*…花火…* #3

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「大丈夫だよ。ちょっとビックリしただけ」 「本当に?」 「うん」  相沢は亜紀の前に来て、 「亜紀、腰ぬかしちゃった?」  そう言い、ひょいっと亜紀を抱き上げる様に立たせた。それをシンは見ていたが何もいわず、すぐに何処かを向いた。 「あっありがとうございます」  亜紀はなんだか恥ずかしそうにしていた。それから、麗子の事を紹介して、結局は4人で周る事になった。  シンと相沢はビールを買って飲んでいる、亜紀と麗子はわたあめを食べながら、歩いていた。 「あっ金魚すくい!!」  亜紀は金魚すくいを見つけると、麗子の手を引いてまっしぐら。その様子を見ていた相沢は。 「亜紀かわいすぎ。浴衣着てるからか少し色っぽくない?」  変な事考えているのだろう、亜紀を見てにやついている。 「殴るぞ」  シンは睨んだ。 「いやん、怒らないでぇ~」  相沢はシンから逃げるように、亜紀たちの元へと駆けて行った。  シンはなんだか先程からムカついていた、原因は相沢だ。  亜紀に対しての態度が気に食わない、それどころか発言までも、ムカッとくる。  いつもなら、こんなにムカつく事はないのに、今日はなんだかおかしいとシンは思っていた。  普通に亜紀に触るし……それが一番ムカつく原因なんだろう。  
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