*…sugar…*

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――(眠いなぁ……)  お昼休み、亜紀は弁当を食べたあと、机にもたれて今にも眠ってしまいそうなほど、強い睡魔に襲われていた。  麗子がお手洗いに行ってしまい、一人ポツンと教室の中。他の人たちはお昼ご飯を食べに行き、まだ戻って来ていない。 「ふぁ~」  大きな欠伸をしていると、 「豪快な欠伸だな」  いきなり声がした、いつの間にか、明智が斜め前の席に戻ってきていた。 「眠いよ~あっ明智くんお昼食べたの?」  亜紀は机にもたれたまま、顔だけ明智の方に向けた。 「食べた」 「そうなんだ。お腹いっぱいになると眠たくならない?」 「別に……」  そんな話しをしている中、亜紀は睡魔に負けてしまい、明智の話を聞いてる途中寝てしまった。 「亜紀?」  気持ち良さそうに寝る亜紀を見て、明智は思わず亜紀の頭を撫でていた。 「まるで小学生だな……」  そうボソっと呟きながら。
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